陽だまりの花畑

そんなブレスレットを貰った。
いつも思うのは、パドゥの手は荒れているからもったいないんではないかと。
そう思ってしまうのも申し訳ないのかもしれないけど、くすぐったくて。
手首に揺れるそれはこそばゆい。
貴方の望む女の子は、華やかなこれの似合う子なんだろうか。
パドゥは、似合う、のかなぁ。
いまいち、自分に自信がなくて、困る。

まるで水の中のようなガラスの風鈴を一つ、買ってきた。
目立ち過ぎずに小さな金魚が泳ぐもの。
彼の部屋にこっそり、飾る。

急くなと言われても急いてしまう。
どこかに出掛けるたびに、カップルだと思われる人を見る。
自分たちはどうだろうと思えばきっとパドゥのせいであまりそうは見えないから。
少しずつ、熱を覚えよう。

の前に、
大切な友達について、少しだけ…。

この前２人と見に行った石の夢を見た。
あの人同じように洞窟の中は雨で、やっぱりみんなでぬれていたけれど、何でか雨は暖かかった。
小さなパドゥは、石も眺めずに一人で先を急いでいて、思わず彼らを置いて駆け出した。
追いつけないままでみんなから離れて、気づけば前も後ろも真っ暗。
誰かが呼ぶ声が聞こえるのに、その声に手を伸ばしても、何もつかめなくて。
独りになる事に怯えて涙が溢れた。
幼い私が気づけば遠くに見えて、パドゥを笑う。
随分、弱くなったね。と。

目を覚ませばいつもの部屋。
枕を濡らしていたのに涙を拭う。
楽しかったのに不思議な夢。
楽しかったからこそだろうか。
大切な物が、人が増える度、きっと私は弱くなる。
でもね。でも。
その分強くなった気もするんだよ。

がツンをするソロギガ。
余りにプラスワンをしないから大岩かサーフあたりにきりかえたくなる最近。
おかしいなぁ。

お皿の近所のお家で生まれた子犬。
休み時間に見つめに行く。
またまだお母さんに甘えたな感じ。
ふわふわ、ころころ。
可愛い。
可愛い。

帰り道にたまたま見つけた四つ葉のクローバー。
あまりにも小さくて、虫にも食われていたけれど、ミルクポットに水を入れて彼が寝るベッドサイドにそっと飾る。

だって、シロツメクサの群生で探した時間はたった３０秒。
幸せになれと言われた気分。
それだけで幸せだから、お裾分け。

次への経験値もスリーセブンだし、気分は上々。
良いことがありそうな最近。