陽だまりの花畑

（真っ白な羽が一枚）

この世界に居ると思い出すのが無限のファンタジアのうちの子。
昨夜貰った報告の中に、懐かしい名前があって見に行ったらそれだけで胸の締め付けられる思い。
彼と行った祭りを覚えてる。彼と出会った日も覚えてる。
昔の彼のシートの意味を覚えてる。
彼の最後の称号は天使が連れていた分身の別称。
彼が抱く狐の面はあの日に買われたものだった。己の表情を隠すために。
１日、この時間までならとデートの誘いを受け取って、屋台でみんなと遊んだ後に二人きりになった時、彼がくれた想いを覚えてる。
だからかなぁ、彼に会うなら天使でないと。そう思う。

天使天使と言うけれど、その呼称をくれたのはパドゥのマスター。
呼ばれた時には気恥ずかしかった。あのこの称号に天使なんて使ってなかったし、ただ種族がエンジェルでしかなかったから。
それでも、今では俺の中でも彼女は天使。
我が子のなかで一番強くて優しい俺の理想。


「ねぇ、にに様。会いに行きたいわ、あなたに。翼を落として、会いに行っても良いかしら。　
だって、ティアは『またね』って別れたのだもの。大好きな貴方にまた、ぎゅぅってしても良いかしら」


（真白い羽が一枚二枚。こぼれ落ちて舞い上がる）

産み落としました。
新生天使。
昔のお知り合いさん、もし出会う事があったら良かったら声をかけてやってくださいませ。
知り合いでも初対面でも。天使を知ってる方なら歓迎。
もし何かあれば、天使に手紙か直に私にメールでも。